2010年2月26日金曜日

マシン

Pママのイタリア土産、ミックス干しきのこが一向に日の目を見ないので

日本産干し椎茸の戻し汁が余ったのをきっかけに、きのこリゾットを作った。


自分で感心するほど美味しかった。きのこ汁ばんざい。


むかし、お母さんが晩ごはんメニューに毎日頭を悩ませ

何が食べたいか、聞かれる度に「かつどん」と答えてうんざりさせていた頃

『家にある食材を入力したら(若しくは登録されていて)

ぱっ、と献立候補をいくつか提示する、そんなマシンがあれば

お母さんもこんなに困ることはあるまいに』と思っていた。

そして『そんなマシンが開発されないかぎり、主婦にはならない』

ときっぱり心に誓っていた。

そしたら、ちゃんとできていた。


家にある消費したい食材を2つほど打ち込んで、ぽちりとボタンを押すと

3日かけても目を通しきれない量のレシピが目の前に。

たまに多すぎてぼうっとするけど、便利は便利だよね。


インターネットのお陰さまで食卓ワールドワイド指数が高まる。

ブラジル、ハンガリー、パキスタンなどなど未知の料理は

元味を知らないので失敗してもよく判らないのが良い。


しかしさ、こういうテクノロジー的な夢が叶うと

あと250年くらい生きないと無理だ、とげんなりしていた

サグラダ・ファミリア完成の日を見るのもそう遠くないと思えてくるよね。



ハワイの友人E作の、嫌なジンジャーブレッドクッキーたち。


唐突に。

長靴

2,3日前まで雪がどかどか降っていたのにさ、

今朝起きたら気温7℃もあって表はもうぐちゃぐちゃよ。


あんなにどこもかしこも真っ白だったのに、

ひと晩で一体何が起きたのか路肩の雪はみごとな土色。



積雪うつくしかった頃の、クラスメイトのフレンチギャルの家にて。

だれかの残したスノーエンジェル


ああ、長靴が必要だ。

2010年2月25日木曜日

キュビズム

あまりのカオスぶりに、家にいるのは勿体無いということで

散歩ついでに航海史博物館に行くことにした。


不均一に踏み固められた雪上を歩くのは砂浜を歩くよりもずっと疲れる。

知らなかった。



小さいとこにも、律儀にちゃんと積もるのね。



博物館は一階が小さな水族館になっていた。

ヨーテボリ沖で見られる、地味な生物による地味な展示は

わたしたちの心をぐっと捉えた。


やたら活発なヒラメがいて腹側をじっくり見入る機会に恵まれた。

両目位置からは思いもよらない角度に突き出たそのクチは

ピカソの絵を思い起こさせる。


シャーペンが日本のかわいい文化の発端という説があるなら

私は、キュビズムのはじまりはヒラメだと思う。

ガンけし

まったく、よく降る。


今年は世界各地でつぶやかれているに違いないこのセリフ


温暖化の影響か、ここ20年近くはほとんど雪知らずだったこの街では

北欧のくせに雪慣れしていない市民と街機能があたふたしている。


朝起きたら、家の前でトラムが30分以上立ち往生




ここぞとばかりに、スキーで街中を滑走する人が急増中

冬季オリンピックの影響も多分にあるに違いない。


歩けるくらいの幼児たちがもこもこに完全防寒させられており

ブーツでよろよろ歩いているさまは、動くガン消しのようだ

といつも思う。


2010年2月18日木曜日

シャーペン

先日仙人E氏をよんで三人で家飲みしてたとき、

酔いも廻ってきた頃どういう脈絡でかは全く覚えがないんだけど

「日本の『カワイイ』文化をおまえたちは理解しているのか」と

カワイイとまったく縁のない男二人に説教しはじめ(ウザイ)

しかもそこそこ酔っ払ってるため途中でめんどうになり

「これが日本のカワイイだ」と言って、短絡的とは思いつつ

Y○ki と Ch○ra と Per○ume のビデオを検索して二人に見せたところ、

カワイイ=無害 ?

と聞かれました。みんなはどう思うか。



翌朝あらためて「カワイイってなんだ」と思い調べた。

特に海外でどう説明されているのか気になる。

ウィキペディアの英語版にそれらしき項目を見つけたんだけど、

「かわいいの歴史」という段落にこうあった。


日本文化におけるカワイイの起源は70年代に起きた新書体に端を発する。

このころ多くの女学生がシャープペンシルを使い始めた。

それまでの太字・縦書きから開放された彼女たちは

シャーペンによって可能となった細いラインを駆使して

丸文字や星、ハートなどを文章に取り入れ始めた。

ランダムにイラストが挿入されるそれらは非常に読解が困難であり

使用を禁止する学校も出始めるなど、社会問題にまでなった。(以下略)


シャーペンからだったのか!!

そ、そうなの?


その後マンガ、松田聖子、ピカチュウなどを経て現在に至る、とある。

しかし、シャーペンだったとは。

2010年2月16日火曜日

まんまとP氏をL〇st観賞の勧誘に成功したわたし。


ファイナルシーズンが始まったね。

ついに、このテレビシリーズを一緒に語り合える人ができて

結婚した甲斐もあるというものだ。


それはそうと、観てたら真〇広之が出てきた。

別に彼の親戚でもないのにやたらと興奮する。いいぞ、日本人。


重要人物っぽい役で、側らに通訳がいて彼の日本語を逐一訳す。

英語を理解している風な彼に苛ついた登場人物が

『英語解るんだったらなんで日本語しか喋らないんだよ』

と問うと、

『英語が舌にあわない(英語の味が嫌い)ものでね』
("I don't like how English tastes on my tongue." とかなんとか)

と流暢な英語でかえした。


これだ。

スウェーデン語でこのフレーズをマスターしなければ。

友達いなくなるんだろうな。

トンカン

博士論文発表の日が決まると、論文を最低三週間

公共の場に釘ではりつけにするんだってさ。


発表まえのその三週間に誰でも閲覧できるように

間違いなどがあったら誰でも指摘できるように

という昔からの風習だそう。


今は当然、インターネットで閲覧できるようにしているので

もやは儀式的な意味でしかないらしいけど。


大学本部で行いますよ。


いろんな学部の人たちの論文が磔にされております。

日本でもこういうことするの?


今度は職場で。同僚や教授たちが見物に来ている。

まあ、こっちはお遊び的な。


無事はりつけ作業終了後は、シャンペンでお祝い


チャーリーもどうぞ。


2010年2月11日木曜日

印刷所に注文していたP氏の卒論が、冊子になって戻ってきたよ。


引用する図のほとんどがP氏によるものなんだけど

わたしも2点ほど手伝わせてもらったよ。


こうやって活字に囲まれた印刷物になると、なんだか格好良くないか。




ボツになった「交尾中のミミズ」


2010年2月4日木曜日

バレエ

P氏友人のT氏は

ヨーテボリ・オペラハウスの専属バレエダンサー。

クラシックじゃなくて、モダンのほうらしい。


今回「眠れる森の美女」のオープニングプレミアに招待してくれた


こっちに来てからはよく一緒に飲んだりはしていたT氏だが

踊っているところを見るのは初めて。

P氏は何度か舞台を観たことがあるらしく

去年は「ドラッグクイーンの役で、ステージ上で吐いてた」とか。

ますますモダンバレエのイメージが湧かないわたし。


会場に着くと、身なりの良い中高年たちが

シャンペンやワインなどを嗜みつつ談笑している。

でも私たちのようなちんぴらも少しはいて、安心。


このショーの設定は50年代、

ご覧のとおりオーロラ姫は制服姿の女子高生。


オーロラはダブルキャストだそうだが、

今日のオーロラは日本人女性。

悲劇なのにコミカルな、素晴らしい舞台でした。


ショーが終わり、T氏に舞台袖に連れていってもらった。


ダンサーやオーケストラ、

スタッフや振り付け師たちなどの関係者が集まるなか

舞台初日をねぎらう監督のスピーチを神妙に聞くふりをしつつ

シャンペンを飲む、全く関係者じゃないP氏とわたし。



いちおう、ふたりともめかし込んでいったのだけど

この晩はものすごい冷えて、-15℃。

私はぺなっぺなのワンピースにタイツ。がんばった。

チーズ

P弟が彼女と一緒に里帰りに来ていた


年末、オーストラリアで二ヶ月の休暇を過ごしていた彼らから

遅めのクリスマスプレゼントをいただいた。


ル・クルーゼのフォンデュセット


チーズフォンデュを作ってみた。

パンだけだと飽きるかもしれないと思い色々用意してみたものの

やっぱりパンがいちばんおいしかった。


一日では食べきれず、チーズが半分以上残ってしまったため

翌日の晩ごはんもまたチーズフォンデュ。


大量の溶けチーズは、ちょっと重いよね。

次回はスープフォンデュだ。