2013年1月2日水曜日

迎春


明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。



日本では年も明けたばかりで賑々しく、

お正月ムードもたけなわといったところなのでしょう。

こちらではなにしろクリスマスのほうがお正月より重要なので

12月25日が過ぎた時点で皆すっかり空気が抜けてしまっています。

大晦日の年越しにまたかろうじて盛り上がりますが

1月1日は特別なことをするでもなく、静かに新年を迎えました。

日本人としては物足りないです。




それはそうと、クリスマスネタでいっきに昨年末に戻ります。


今回は、1年前よりはもう少し色んなことがわかってきた

こども(1才11ヶ月)のスウェーデンでのクリスマス。

保育園で作ってきた飾りもつるして誇らしげ。




例のドナルドダックも見おわり、一息ついたところでドアベルが。


どちらさまですか。



お!



ユールトムテン(スウェーデン語でサンタクロース)は若干ほろ酔い。


小さいお子さんがいるお向かいのご主人と、夫Pが入れ替わりで

ユールトムテンになり、お互いの家へプレゼントを届けに。


お向かいの子(7歳)は興奮でずっと小刻みにジャンプしていたそうですが、

うちのこどもは口数少なめで大量のプレゼントを受け取っていました。

当日までに教え込んだので、こういういでたちの人がなんと呼ばれているかは

判っていたようですが、やはりコンセプトまではちょっと。




みなさんにとって良い一年になりますように!


2012年12月7日金曜日

学校

ところで私はスウェーデンに帰ってきてまた語学学校に通っています。

基本コース(?)の最終レベルの試験はパスしたにもかかわらず、

2年のカリフォルニア生活の末すっかり頭から抜け落ちたので

もう一度同じクラスを取っているという訳です。不毛だ。

でも二度目なのでやっぱり楽ではあります。




教室の窓からのながめ。

どんより暗くて気が滅入りそうですが、クリスマス前なので町を歩けば

家々には綺麗な明かりが灯っていて、寒い中にも暖かさがあります。

暗くて気が滅入るのは、クリスマス後ですから。


小さなこの町の学校は生徒数も当然少ないので

先生たちもヨーテボリ時代の語学学校とはうってかわってリラックスしており、

あっちに比べると大分ゆとり教育です。


私のクラスは14、5人で、8割方ソマリアからの人たちです。

イランからの男の子もいて、この人たちはお国の戦争を逃れるために

スウェーデンに移民としてやってきています。

私含むその他3、4人ほどはスウェーデン人と結婚したり付き合ったり

という理由でこの地にやってきた人たち。


現在形で戦争をしている国からやってきた人たちと

そうでない私たちが同じ教室で一緒に学んでいると、

大なり小なり色々な点ではっとさせられたりすることが多く

なかなか興味深いものだなあ、と日々思ったりします。


彼らがどれだけ心に傷を負っているのかとかそういうことは

もちろん私が知り得るものではありませんが

私がひとつだけはっきり言えることは

ソマリアの人(特に女性)は歩く速度がものすごく遅い。です。

この国でそんな速度で歩いていたら、体冷えるよ?

と他人事ながら心配です。

2012年12月4日火曜日

夫Pがトルコの学会に行ってしまって退屈なので

こども(1才10ヶ月)とふたりでPママのうちに泊まりに行ってきた。


近くにあるステキなお城には何回かお散歩で行ったことがあるのだけれども

今回はクリスマス・マーケットがあるとのことなので出掛けてみましたよ。


お城の厩舎や納屋や馬車庫(というの?)として使われていた場所に

クリスマスに食べるハムやソーセージ、ニシンの酢漬け

地産のはちみつやマスタード、ジャム、パン、マジパンのお菓子などの食用品や、

クリスマスの飾りや鉢植えなどが所狭しと屋台のように並べられています。



知らなかったのだけど、このマーケットは有名で人気らしく、

観光バスが何台も団体さんを連れてやって来ていた。

でもおかしいな、上の写真はなんかひと気もまばら。。。

すごい人だったんだよ、ほんと。




そして緩やかな坂を上がった丘の上にお城が構えています。

カメラを忘れて携帯で撮ったので写りが悪いですが、興味のある人は

Tjolöholms slott で検索すればたくさんステキな写真が見つかることでしょう。




このお城の大広間に飾られた巨大なツリーの傍らに

サンタ・クロースがいらっしゃいましたが、こども怖がって写真撮れず。


夏の装い

小さなリーセシールの町の、しょぼい こぢんまりとしたかわいらしい

目抜き通りに続く中央広場に隣接する公園から。(11月初め撮影)


夏には観光客で賑わいをみせるこの町もすっかり閑散とし

噴水の水は抜かれ覆いが掛けられ、

誰が着せたか白いサマードレスに身を包む公園の裸婦像も

もう見るに耐えない寒々しさ(しかも大抵雨でびしょびしょ)。

誰かセーターを編んでやるか、いっそ全裸に戻してもらったほうが

いいのではないかと、私は前を通るたびに体の芯から冷える思いです。

(注:12月現在もまだ同じ格好をしています)



うちのキッチンは東向きなので、朝焼けが見られるのが良いです。




2012年12月3日月曜日

めっきり寒くなって、氷点下の気温が続くここ数日

明け方降りだした雪が、うっすら積もりました。



こども(1才10ヶ月)にとって初めての雪


つめたいねえ。


今日はマイナス10度。


2012年11月26日月曜日

タイムカプセル

夫Pが仕事で一週間トルコに行ってしまっているので

こども(1才10ヶ月)とふたりでPママのうちに

週末またいで泊まりに来ています。


ご婦人ひとり住まいのPママのうちには

子供の遊ぶものなんてないだろう、と思いきや

なんと彼女、夫PとP弟が幼少時代に遊んでいたおもちゃを

一部、律儀にちゃんと屋根裏に保管していたのですよ。


そのおもちゃ群が良い感じに古臭くて、いいんだな。



たとえば、こんなのとか



こんなのとか



こういうのとか、



こういうのがあったりする。



私が好きなのはこのひとたち。

なんなのかはよくわからないけど、かわいいね。







写真奥の立体駐車場のおもちゃなんか、

全く同じものが祖父母宅にあって私も幼少時代あそんだ思い出が。


当時でも「なんだか年季入ってるな」と思っていたおもちゃが

時を経て国境を越えて、似たような状態でいま目の前に。奇妙だ。


2012年11月2日金曜日

Humboldt squid


モントレーにいたときに作ったモノですが。


夫Pの職場の、フンボルトイカを研究するラボにいる女の子からの

依頼を受けてフェルト製フンボルトイカを作りました。


すったんふぉーど大の研究所とNOAA(アメリカ大洋大気庁)共同の

キッズプログラムで本物のフンボルトイカが手に入らないときに代用する、

解剖可能の実物大見本だそうです。


私の手芸史上、はじめてギャランティー発生ですよ!



もちろん、大部分はシート状のフェルトを使って縫い合わせているだけです。





クチバシ




胴部分がジッパーで開閉できます。頭と脚もはずれます。

内臓はすべて石鹸フェルトかニードルフェルトですよ。

スナップボタンで取り外しができます。




ペン(背中?の軟骨)は、研究所のブラインドを1本引き抜いて...

でもブラインドは研究所・所長の案だからたぶん罪には問われない。



イカは大きな目を持っているのですよ。



けっこう、大きいです。